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紫外線による身体への深刻な影響とその予防法

2023-06-13
こんにちはチーム看護みのりです


紫外線といえば真夏を想像しがちですが、
気象庁のデータによると、
実際に紫外線が強い時期は
3月から強くなりはじめ、
ピークは5〜7月です

太陽の光は紫外線、可視光線、赤外線の3つで構成されており、
さらに紫外線(UV)は波長が長い順にUVAUVBUVCに分けられます。

波長とは、光を波の形として表したときの波ひとつぶんの長さのことであり、
これが長いほど細胞障害などの身体への影響は少なくなりますが、
皮膚の深いところまで届いてしまう性質を持ちます。
反対に、波長が短いほど細胞傷害など身体への影響が強くなりますが、
その作用は皮膚の浅いところに留まります。
現在私達に届く紫外線はUVAとUVBが主となっており、
波長は短いが影響力の強いUVBがシミや皮膚癌に主に関わっています。

紫外線を浴びた後に皮膚が赤くなることを「サンバーン」と呼び、
その後黒くなることを「サンタン」と呼びます。

サンタンは、紫外線を浴びてから数日で、
皮膚にあるメラノサイトと呼ばれる細胞から黒いメラニン色素がつくられ、
これが表皮に溜まることで肌の色が黒く見える日焼けのことです。

メラニン色素は紫外線をよく吸収するため、
次なる紫外線に備えた身体の防御機構とも言えます。
通常は数週間から数カ月かけて肌の表面に垢の一部として排出されて元の肌色に戻りますが、
紫外線を長期間浴びることで過剰にメラニン色素が作られ続けたり、
加齢等で皮膚のターンオーバー(代謝)が落ちてしまうことで排出ができなくなったりすると、
黒いメラニン色素が皮膚にどんどん蓄積してしまいます。
その結果がいわゆる「シミ」と呼ばれるものです。

紫外線の影響としてよく心配されるものに「皮膚癌」があります。
特にUVBは身体への影響が強く、細胞のDNAに傷をつけてしまう場合があります。
細胞は自身の傷を修復する機能がありますが、
何度も修復を繰り返すと傷の治し間違い(突然変異)が起こり得ます。
その結果、癌の発生に関わる部分が刺激されてしまうとその細胞を元にして皮膚癌が生じてしまうのです。

皮膚の中に留まっている段階で治療すれば手術で綺麗に取り去ることができるため、
何よりも患者さんの早期発見が大切です。
一見ほくろやシミのように見えても、
サイズが大きくなる、表面がザラザラ・ゴツゴツする、色がまだらなど、今あるほくろやシミと違う、
気になる症状があれば早めに皮膚科を受診しましょう。

さらに、紫外線を眼に浴び続けると水晶体にダメージが蓄積することで、
「白内障」のリスクも高まります。
皮膚癌も白内障も、シミ予防と同様に紫外線を避けることが基本的な予防策となります。
特に晴れた日はもちろん、眩しくない曇りの日でも紫外線は地上に届くため、
帽子やサングラス等で眼の保護をしましょう。

このように、美容や健康のために悪いものとされがちな紫外線ですが、
実は身体にとって良い面もあります。
体内に必要な栄養素であるビタミンDは紫外線によって作られるほか、
アトピー性皮膚炎や乾癬といった皮膚科疾患の一部は
紫外線を当てることが治療となっています。
紫外線とは1年を通して
付き合っていく必要がありますが、
正しいケアを身につけることで
健康に乗り切っていきましょう
株式会社 芳野ケアサポート
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